私、木ノ脇にもゆかりの深いジパングプロダクツより、
アルバムタイトル「てふてふもつれつつかげひなた」が、 木ノ脇の作品のタイトルでもあり、 これはもともと種田山頭火の句です。
大須賀さんがROSCOとは別の名義で委嘱してくれたこの曲です が、こうして聞いてみるとタイトルといい、 曲の響きといいROSCOのふたりにぴったりな気がします。
自分の作品だけでなく全体にとてもよくできた、 聴いていて気持ちのいいアルバムだと思います。
「現代音楽」にいまいち踏み込めないな、 というふうに考えてる人には最もお勧めしたいアルバムでもありま す。
ストラビンスキーの「デュオコンチェルタンテ」 から僕の曲につながる流れがとても自然で、 まるでひとつながりの曲のようにも聞こえるのですが、 僕の曲にはいたるところに即興的に演奏する仕掛けがあって二度と 同じ演奏にならない、というのがテーマでもあり、 これはストラビンスキーが即興演奏をひどく嫌っていたこととあわ せて考えると、とても興味深いです。
値段も1000円とお手頃なので是非、 ROSCOの世界を体験してみてはいかがでしょうか?