こんにちは

木ノ脇道元のサイトに遊びに来てくださってありがとうございます。

僕の活動は、フルートを演奏する事、作曲する事、教える事です。
軸足は「演奏」にあると言えますが、実際にはさまざまな活動が相互に関係したり刺激し合って、更に新しい活動の可能性を切り拓くための試行錯誤につながっているといえます。

演奏の究極の目的は自分で作ったものを演奏する事であり、作曲の目的は自分の演奏の喜びのため。そしてそうした演奏—作曲活動を通してしか、生徒達に有効なメッセージは送れないという風に思います。

そうして続けてきた活動の中でも、長く続いていて、僕の中で「ライフワーク」といってもいいような位置づけになっている活動がいくつかあります。以下のような活動の中で、更に新しい出会いがあり、新しい活動につながっていくかもしれません。


Cockroach Eater(コックローチイーター)
大学時代の友人で作曲家の中川統雄氏とのコラボレーションが形を変えながら続き、2009年発売の1st アルバム「Perfect World」に結実しました。
フルート、作曲木ノ脇道元、ボーカル、作曲中川統雄のふたりを共同プロデューサーに、フルート竹山愛、パーカッション相川瞳、パーカッション、ドラムス今井文香を中心メンバーに毎回多彩なゲストを迎えてライブとレコーディングしています。
中川の特殊歌唱法ボーカルと生楽器と電子音が複雑に絡み合い、ジャンルやカテゴリーの境界線を横断し浸食するような活動を目指しています。
2013年に2nd アルバム「Crazy Days」が発売になり、ますます活発に動いていきたいと思っています。


Ensemble Nomad(アンサンブルノマド)
今や日本でも数少ない、プレーヤーによる自律的なチームであり年3回のオペラシティリサイタルホールでの定期公演を軸に、海外公演やレコーディング、アウトリーチ活動など創立17年目にしてますますその活動の幅を広げています。
僕は楽譜の発注と発送を一手に引き受けるだけでなく、必要に応じて「作編曲」も担当する、大きな意味での「楽譜係」として1997年の創立時から参加していて、特に演奏にとどまらず、作曲家としてもノマドとコラボレーション出来たことを僕は誇りに思っています。


これらの全てをひっくるめて僕の「音楽活動」と呼ぶなら、それは「仕事」というくくりを超えた「ライフワーク」あるいは「夢」であると考えています。

木ノ脇道元


プロフィール

福岡県出身。フルートを武田又彦、金昌国、細川順三の各氏に師事。
東京芸術大学在学中に東京芸大管弦楽研究部とユン・イサンのフルートコンチェルトを共演。
東京芸術大学を中退後、フルート奏者として新しい音楽に携わるようになる。

1993年ピアニスト大井浩明との「Duo Dogen」で、日本現代音楽協会主催「競楽Ⅱ」にて第1位、同時に朝日現代音楽賞、フォルテミュージック特別賞を受賞。

1994年ダルムシュタット夏期現代音楽週間で奨励賞、1997年アリオン音楽賞奨励賞、出光音楽賞受賞、同じく97年に発足した「アンサンブルノマド」の創立メンバーとなる。

1999年東京オペラシティ主宰のソロコンサートシリーズ「B→C」で作曲家福井知子とのコラボレーション企画、同年「東京の夏」音楽祭にて作曲家川島素晴とのコラボレーション。

2002年には初のアルバム”blower”をジパングプロダクツからリリース。

2004年二枚目の”不在の花”を同レーベルからリリース。

2009年東京芸大時代から無数のコラボレーションをくり返し行って来た作曲家中川統雄と共同プロデュースする「Cockroach Eater」名義で初めてのアルバム”Perfect World”をリリース。
同世代作曲家達とのコラボレーションや実験的な試みを多く手掛けた、90年代と2000年代の活動から、徐々に創作と演奏の二本柱を目指すようになり2011年、初めて自作品のみの演奏会「木ノ脇道元作品演奏会」を行い、作曲家としての存在感を示す。
2013年には松井久子監督のドキュメンタリー映画「何を怖れる」で音楽監督として、作編曲、演奏の両方で映画に携わった。
同年Cockroach Eater 2nd Album「Crazy Days」リリース。

2016年、レーベルゲートよりクラシックの無伴奏フルート曲集「The organic space」配信

2017年、津村禮次郎、森山開次らと佐渡、小金井公園の薪能の創作ダンスチームの一員となる。

現在、東京芸術大学非常勤講師、神奈川県立弥栄高校非常勤講師、ムラマツフルートレッスンセンター講師。
演奏家としてはアンサンブルノマドメンバー、また株式会社シャングリラの登録アーチストとしてスタジオワークも行う。